BMW420i xDrive Gran Coupe M Sportの印象

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少し前になりますが、BMW4シリーズの5ドアモデル、グランクーペに試乗した感想です。グレードは420i xDrive Gran Coupe M Sportになります。

4シリーズは2017年5月のマイナーチェンジで、ヘッドランプまわりなどの外観を変更したほか、内装ではマルチ·ディスプレイ·メーター·パネルを採用するなどしています。この車両はマットのメタリック塗装。ボディの立体的造形がよくわかります。

4シリーズは、もともとは3シリーズの2ドア·クーペ版として始まりましたが、その後カブリオレや、4ドア+テールゲートのグランクーペも加わりました。このグランクーペは4ドアセダンの実用性とクーペのスタイリング、さらにハッチバックの積載能力をあわせ持ちます。後席ヘッドルームは若干侵食されており、人によっては気になると思いますが、そのぶんスタイリングは非常にスマートです。

ちなみにこちらがマイナーチェンジ前のボディ。

こちらは4シリーズの2ドアクーペのボディ。同じ4シリーズの兄弟でも、別のモデル名にしてもよさそうなくらい印象が異なります。ただ、もうBMWの車名リストには数字の余裕がないので、「4」でまとめるしかないのかもしれません。ちなみにこれはM4ですが、報告は別の機会に。

420iに戻ります。ダッシュボードはこのような感じ。内装の仕立ては充実しています。

今回メーターパネルが液晶になりました。これはSPORT+モードを選択したときの画面です。

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420i xDrive Gran Coupe M Sportは、ひとまわりしただけの試乗なので、駆動系などの考察まではできませんでした。ただMスポーツだけあり、走りは快いものでした。エンジンは4気筒で、さすがに6気筒ほどではないものの、十分スムーズで、静かでもあり、重さも感じません。

後席ヘッドルームはやや低めですが、4ドアなので基本的にはセダンとしての要件を備えています。

日本のセダンの代表、クラウンも6ライトになって、ファストバック的にスタイルを改めることになりましたが、これは「セダン」の世界的傾向のようです。SUVに圧倒されるなかで、4ドアセダンもクーペ風に仕立ててアピールしなくてはならなくなったのではないかと思います。

4シリーズのグランクーペについて言えば、個人的には上屋がひきしまった通常の3シリーズのほうが、見た感じもスポーティーなように感じます。実質的な違いは、荷室がテールゲートであるかどうかで、その利便性に価値を感じるならば積極的に選ぶ理由になります。3シリーズとの価格差もそれほどあるわけではないようです。このスタイルが好きというだけでも、選択肢に即入ってくるわけです。

それにしても近年のBMWモデルの選択肢の多さには、驚きます。

(レポート・写真:武田 隆)

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