JAIA輸入車試乗会2026(メルセデス・ベンツA200 d)

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毎年恒例のJAIA輸入車試乗会。A200 dと、C220 dの2台のメルセデスに乗りましたが、まずA220 dから。

手前がAクラス、奥がCクラス。この2台は同じ時間枠で、続けて乗ることができました。今回、1枠80分で3台程度乗ったので、各車両はほんとうにさわり程度の試乗でした。

Aクラスの現行モデルの登場は2018年。2023年型でマイナーチェンジをしてグリルパターン変更やボンネットのバルジ追加などしてますが、ふつうは気づかないと思います。

先代Aクラスのハッチバックボディは、ノーズがアンバランスに少し長く見える印象を持っていたのですが、現行モデルはバランスがよくなったように思います。長くFRの3ボックスボディを作り続けていたメルセデスが、ようやく「FFコンパクトハッチバック」のスタイリングを手中に収めた……、というような解釈を、個人的にはしています。

内装は、先代の進化型ですが、メーターパネルまでを1枚の湾曲スクリーンにしており、現代のスタンダードをデビュー当初から備えていたという感じです。ただメルセデスの他モデルは次の段階に行っています。試乗車はA200 d Urban Starsという、新たに設定されたグレードで、AMGラインなどのオプションが、標準で装着されています。

この内装色はいかにも若々しいもので、いわゆる「朱」に近い少しオレンジがかった赤ですが、この色味は独特です。試乗時にはダッシュやドアパネルなど広範囲に施されたアンビエントライトが紫だったので、独特感が強調されていました。なにやら“現代ドイツ流”のようだと、思った次第です。

実は2022年に試乗したAMGラインの車両の内装も、基本同じ赤を使っていました。

マイナーチェンジによって、当初センターコンソールにあったセンターパネル操作用のダイヤルは、その後のより新しいメルセデス同様に廃止されており、パネルタッチ&音声のみでの操作になりました。

MCでステアリングも変わっています。この車両では、AMGラインの装備と思われますが、ステアリングの握りが太いのが印象的でした。ステアリングの取り付け剛性はいかにもしっかりした感じで、ステアリングの握り部分そのものもソフトスキンではなく硬めの印象です。

タイヤは225/45の18インチ。18インチはもともとAMGラインに与えられていたようです。

走った印象としては、足は少し硬めです。とくに工事中の荒れた路面などでは硬さを感じました。タイヤの影響もあるかもしれません。またステアリングの感触も、感嘆するようなスムーズさ、洗練という感じはありませんでした。当日いろいろ乗った最新設計のEVなどと比べてしまうと、洗練という意味では、設計年次の違いによる不利があるように感じました。また次に乗ったCクラスとの差もはっきりありました。

ただ逆に、カーブの続く道での走りなど好ましいダイレクト感、小気味よさもあり、スピードののる西湘バイパスでの目地段差通過などはスムーズでした。ある程度スピードが上がってから、足の動きがよくなるようで、スピードを上げても安定していそうな、懐の深さがあるのではないかという感触を受けました。

Urban StarsはAMGラインの少し低められた足まわり(ロワードコンフォートサスペンション)なので、安定性が少し増しているかとも思います。

その他、Urban Starsでは、車内にはエンジン音のサウンドの効果も入れているとのことで、ディーゼルらしさを感じせないサウンドでした。

内装、乗り味、パワーユニットと、適度にスポーティ感があり、コンパクトモデルらしい好ましさを感じました。

(レポート・写真:武田 隆)

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