フォルクスワーゲン ID.Buzz

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フォルクスワーゲンのID.Buzzが日本導入されました。発表会の様子を報告します。

6月20日に六本木ヒルズアリーナで開催されました。当日は金曜日で、そのあと週末には一般向けのイベントとして賑わったようです。会場にはフォルクスワーゲンのラインナップが揃えられました。

ID.Buzz はEVのID.シリーズのミニバンモデルに相当します。ひとつほかのID.モデルと違うのは、過去のモデルであるタイプ2、いわゆる「ワーゲンバス」をモチーフにしていることです。

当日はその新旧2台が並べて展示されました。同じ2トーンカラーですが、黄色の色味が少し違います。ID.Buzzの黄色はグリーンがかっていて、EVだからか少しクールな雰囲気です。

ホイールベースが2種あり、こちらは標準のショートホイールベース車です。

リアから見ると、かなり四角さが目立ちます。フロントはタイプ2に似た丸さのあるデザインですが、リアのこのシャープな四角いデザインは、現代のクルマであることを感じさせます。

こちらはロングホイールベースモデル。色は全6色が用意され、そのうち2トーンは3種。黄色とこの緑のほか、青が選べます。

インパネまわりのデザインは、ID.4などほかのID.シリーズと通じるデザインです。ただ商用車仕様もあるためか、ダッシュボード全体はシンプルなデザインで、それがまた好ましく感じられます。

こちらはオリジナルの「ワーゲンバス」。いうまでもなくビートルと同世代で、2トーンの塗り分けが、昔の「湘南電車」のようなV字型になっており、ビートルのU字型のボンネットラインに通じるデザインでした。それにしてもVWマークの大きいことに驚かされます。

いっぽうでID.Buzzは、タイプ2の塗り分け線をイメージしているものの、逆台形というべきより直線基調の線になっています。そして左右ヘッドランプの間に一直線のラインが入っています。この水平の直線は、現代のフォルクスワーゲンのとくにフロントマスクにおいて、デザインアイデンティティとなっているものです。EVはグリルが必要ありませんが、ID.シリーズのモデルには、すべてこの水平線が入っています。ちなみにこの方はフォルクスワーゲン・ジャパンの、ブランドディレクター、イモー・ブッシュマン氏。今回、後任のマーティン・ザーゲ氏に交代することが発表されました。

これは、当日展示されていたエンジン車たち。左からTクロス、ゴルフ、ティグアン。どれもシンプルな水平の線が入ったデザインとなっています。

当日は、特別仕様の限定モデルの展示もありました。これはゴルフRブラックエディション。マイナーチェンジ前のゴルフR20周年モデルと同じ333psエンジンを搭載し、同様にアクラポヴィッチ製マフラーを装備しています。ブラックエディションとはいえブルーのボディカラーもあるようです。

限定モデルはもう一台、Tロック Rブラックスタイル・パフォーマンスも、当日発売で、ゴルフRの横に展示されていました。さらにその奥には、ティグアン、ID.4が並びます。フォルクスワーゲン・ラインナップは新型を加えて、活気を呈しています。

ちなみに「ワーゲンバス」の後継として連綿と続いているモデルは別に存在し、最新型はこんな感じです。世代としては7代目になります。こちらはICE車で、電動車としてはPHEV仕様が用意されているようです。2トーンカラー仕様が用意されるのが独特ですが、基本的には日本車のミニバンとも大きくは変わらず、ID.Buzzが特別にデザインされたことがわかります。

(レポート・写真:武田 隆)

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