東京オートサロン2022(トヨタ・ブース)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

2022年のオートサロンは、サプライズ的な展示が多くありました。メーカー・ブースで気になったものを、紹介します。今回はトヨタ・ガズー・レーシング。

 

ルマン/WECとWRC、そしてダカール・ラリーのマシンが並びます。トヨタは昨年までについにルマンでは4連勝してしまいました。これは2021年優勝マシンで、汚れもそのまま保存されています。その隣のヤリスWRCは昨シーズンのレプリカですが、これも昨年は終わってみれば完勝。さらにこの会期中にダカール・ラリーでも、トップカテゴリーでガズー・レーシング名義のマシンが総合優勝を決めました。

 

伝統的な世界戦レベルのイベントで、総ナメとはいかないものの、トヨタが存在感を示している状況です。これにホンダによるF1タイトル(ドライバー)を加えると、日本勢が1990年代に続いて、ちょっとした黄金期を築いたといえるのかも?。2022年は状況は変わってしまうのが残念ですが、トヨタに関しては引き続き黄金期が続きそうに思えます。

 

WRCの2022年新レギュレーションのヤリス・ラリー1の展示がなかったのは残念ですが、全日本で総合優勝したヤリスが展示されていました。国内ラリーで、トヨタがスバルのお株をついに奪ってしまった形です。排気量が小さく重量が約200キロも軽いとのことで、とくに下りでは速いそうです。単純な話、とくに日本の道路ではヤリスのサイズのほうが走りやすそう。スバルのWRXはアメリカのラリーでは大活躍ですが、日本では次期WRX STIで果たして巻き返しがあるのかどうか……。

 

ヤリスGRMNが発表されました。全日本のマシンなどの知見を盛り込んだ強化車両といったところで、とにかく実戦的なようです。手前の赤いのが「ラリー・パッケージ」で、奥の車両が「サーキット・パッケージ」。トヨタばかり突出してモータースポーツ活動で盛り上がっている感じですが、ほかのメーカーもつられて、こういうニーズを刺激してほしいものです。

 

トヨタのサプライズは、このGR GT3コンセプト。86、スープラとあるのに、また新たにFRスポーツカーが出てくるのかと、ちょっと驚きました。噂ではマツダと共同開発という話があるようですが、デザインを見る限り、まあそうなのかなという雰囲気でしたが、果たして?。筋肉増量ボディのスープラとはまったく違う流儀の、スマートなボディライン。ロングノーズの度合いは、スープラよりもさらに顕著で、これだと完全なフロントミドシップが可能に思えます。

 

スタッフに話を聞くと、答えられることはほとんどない、とのことでしたが、ふと思って今はトヨタに直6はないですよねと話したら、ウチにはありませんが、と……。スープラの直6はBMW製なわけで、それをこれには積まないだろうと思いますが、マツダは直6が市販化間近。少なくともマツダならこれ(?)に直6を積むだろうなと思うのですが、果たして?。サイズを見ると、マツダが以前モーターショーで展示したRX-VISIONのGT3バージョンと寸法はほぼ同じ。あちらはロータリーを積む想定でしたが、直列6気筒を積むのも現実的に思えます。

 

しかしこのクルマは、実現するならベースのロードカーが当然販売されるだろうけれど、だいぶ高価なものになるのでしょう。ところで現状GT3マシンはレクサスのRC Fがありますが、レクサスのマシンも変わらずトヨタで開発されているようで、このクルマがレクサスになってもおかしくはない。むしろ車格からいえばレクサスのほうが合っている気がしますが、わざわざGRと冠しているので、やはりブランドはGRになるのでしょうか。

 

RC FのエンジンはV8なので、それを使えばよいのかもしれません。同じようなロングノーズのAMG GTもV8をフロントミドシップに積んでいます。ちなみにAMG GTの寸法も、このGR GT3とほぼ似たようなものです。

 

(レポート・写真:武田 隆)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする