東京オートサロン 2026(スバル)

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オートサロンで気になった展示の報告。スバルブースでは、スポーツ好きの興味をひく展示車両が複数ありました。“WRXのMT仕様”、“5ドアボディのWRX”、そして“6気筒エンジンのBRZ”です。

まずは、“WRXのMT仕様”。正式名称は「WRX STI Sport# PROTOTYPE」。現行型WRXのMT仕様は待ち望まれていました。アメリカにはありながら、日本にはなかったものです。

続けて、“5ドアボディのWRX”。実際はスーパー耐久の2026年の参戦車両で、カーボンニュートラル(CN)燃料で走る実験的なST-Qクラスの参戦車両です。昨2025年は通常のWRXセダンボディの車両で、その前はBRZで参戦していました。

以前はドイツからCN燃料を買っていましたが、その会社は倒産しており、現在はENEOS製燃料を使用しています。エタノールを20%含んだE20燃料で、そのままだとガソリンよりも馬力が下がりますが、チューニングの調整でカバーできるようです。エンジンはFA24ターボです。

より気になるのは、車体。まさにWRXの5ドア版のような出で立ちです。「インプレッサ/クロストレックの5ドアHBボディ」に、「WRXのボンネット」、「レヴォーグ・レイバックのフロントマスク」を組み合わせ、WRX的なワイドフェンダーを追加した、というような感じです。モビリティショーで展示されたパフォーマンス-B STIコンセプトとかなり似ています。明言はされていませんが、将来市販化が期待されるところです。

インプレッサ/クロストレック、WRX、レヴォーグは、車体のベースは基本は同じで、“互換性”がある。その組み合わせで、新しいモデルを増やせるわけで、実際スバルは今までそうしてモデルを増やしてきましたが、問題は需要があるかどうか。

現在のWRXが4ドアセダンなのは、重要なアメリカ市場がセダンを好むからという面がありそうですが、アメリカでもWRXのハッチバックに対する要望はないわけではないと、以前に聞いたことがあります。ただスバルラインナップの優先順位から、用意できてないのだと理解していました。それが、いよいよ形になるのかもしれません。

BRZはスーパーGTのマシンです。昨2025年の車両のようですが、その中身が変わっています。

変わった中身=エンジンは見えませんが、なんと6気筒です。基本的なブロックの搭載位置は大きく変わらないようです。もともと2025年モデルをつくるときに、6気筒の搭載を想定していたのだそうです。

このエンジンはEG33。EJ22に2気筒足してできた6気筒エンジンです。アルシオーネSVXに積まれたもので、EG33は1991年初登場なので、初代レガシィ(1989年)で初登場のEJ型とほぼ同世代の古参です。去年まで使われていたEJ20ターボは、余裕をもった設計で、高出力化に適していましたが、EZ33も同様かと思われます。

6気筒エンジンには、より新しいEZ30/36もありますが、これはコンパクト化を極めた設計だったので、高出力化にはあまり向かないようです。このBRZのEG33はレギュレーション上で最適になるよう3リッターに縮小されており、となるとEJ20と同じボアストロークかもしれません。

エンジン本体の搭載位置はあまり変わりませんが、エンジンルームの眺めは変わりました。大きな違いは新たに2基になったターボが、エンジンの上に置かれていること。そのため、水平対向エンジンの上下の吸排気は、上方排気に変更されています。インタークーラーとラジエターをノーズ先端に置くのは従来と同じですが、今までターボを置いていたその後ろのスペースが空いています。

6気筒への換装は、大排気量のライバルに対抗するため。BRZは2リッターでパワー/トルクが劣るので、身軽さで勝負していましたが、なかなか無理があったようです。古いエンジンなので、6気筒がほかのカテゴリーや市販車に波及することはなさそうに思いますが、大トルク/大パワーを得ての走りが期待されます。

(レポート・写真:武田 隆)

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