JAIA2022試乗会 ルノー キャプチャー インテンス テックパック

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今回試乗した新型ルノー キャプチャーは2021年2月に日本に導入されました。ルノー・ジャポンによると、2020年に欧州で販売されたSUVモデルの中で販売台数1位となり、高い人気を誇っているとのことです。試乗車種は、車線中央維持支援などが搭載された「インテンス テックパック」です。

外観を見てみると、スキッドプレートやモールディングなど、SUVらしさを演出しています。フロントバンパー両端にあるエアディフレクターが特徴的ですが、これは空気抵抗の低減のために、フロントホイールから発生する空気の乱れを抑える目的で、燃費の向上に寄与しているといいます。

運転席に座ってみると、各種計器類や操作系が比較的見やすくてシンプルに配置されている印象を受けます。今回の試乗車種の電動車の比率が高かったせいもあるのか、これまでの自動車の雰囲気を残してくれているようで、少しほっとするものを感じました。リリースによれは、これをスマートコクピットと呼び「ドライバーを中心に考えられた運転席(コクピット)の人間工学に基づくデザイン」の実現を目指したものとのことです。

エンジンは1.3リットルの直噴ターボエンジンを搭載しています。最高出力154ps/5,500rpm、最大トルク270N・m/1,800rpmの性能に、電子制御7速AT(7EDC)が組み合わされ、パドルシフトの採用でよりスポーティな走りも楽しめます。WLTCモードによる燃費は17.0㎞/Lです。

実際に走り出してみると、フランス車らしいともいえる穏やかな走りと乗り心地を提供してくれます。シートも十分な大きさで長距離ドライブに向かいたくなるような印象です。ただ、山坂道でクイックな加速が欲しい場面などでは、アクセルを踏み込んだ後に、ワンテンポ遅れて「想定以上」の駆動力がタイヤに伝わってしまうような場面が何度かありました。これはターボの過給が原因というよりも、エンジンとATのマッチングの問題のような印象を持ちましたが、もう少し滑らかなほうがこのクルマの性格に似合うと思いました。

メーカー希望小売価格(税込)は2,990,000円からで、同クラスの国産車にとって十分にライバルとなり得るといえます。

(リポート・写真:山田国光)

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