
【新刊情報】『NGKスパークプラグの挑戦 世界の頂点に立つ』を2025年11月下旬に刊行します。
このたび弊社では、『NGKスパークプラグの挑戦 世界の頂点に立つ』を2025年11月下旬に刊行します。
スパークプラグは、エンジンの燃焼室に装着され、ガソリン混合気を点火する、マッチの機能を有するエンジンの構成部品です。高度成長期には、エンジンを取り巻く環境にも変化が現れます。そのうちの大きなものの一例として環境問題が挙げられます。有害とされる物質の排出量を減らすべく、ホンダは1973年にCVCCエンジンを発表しました。このエンジンは、世界で初めてアメリカの厳しい排出ガス規制であるマスキー法をクリアしたエンジンでした。このエンジンに装着されたのが、CVCCエンジン専用に開発された日本特殊陶業(以下NGK)製のスパークプラグです。そのスパークプラグのおかれた環境は、通常の燃焼室とは大きく異なる副燃焼室をもつエンジンであり、ホンダとNGKとのたゆまぬ努力の結果として生み出され、CVCCエンジンの誕生にNGK製のスパークプラグは大きく貢献することになりました。
また、環境対応のためにエンジンの希薄燃焼化が進む中でのスパークプラグの開発や、国内シェアの拡大のみならず、BMWなどの海外メーカーにもNGK製のスパークプラグの標準搭載を広げてゆくことで、1995年にはついに、NGKはスパークプラグの生産量で世界一となり、まさに頂点に到達しました。
本書は、NGKに入社以来、スパークプラグの技術開発に長く携わり、プラグ技術部長や専務取締役を歴任した著者自らがその様子を克明に記した開発ドキュメントです。
開発過程の紹介部分では、技術的な解説も加えつつ、適宜図版も収録していますので、わかりやすく読み進められます。
本書によって、スパークプラグの技術開発の経緯や、世界に誇る重要な部品開発の一端を、日本のメーカーが担っていることなどをご理解いただければ幸いです。
グランプリ出版 編集部

『NGKスパークプラグの挑戦 世界の頂点に立つ』
著者:工学博士 西尾兼光(日本特殊陶業 元専務取締役)
仕様:A5判並製/212ページ
定価:2,640円(本体価格2,400円+税)
ISBN978-4-87687-435-4
【目次】
スパークプラグ開発史の一端を伝える貴重な書/飯塚昭三
はじめに
第一章 本田宗一郎社長からの依頼
第二章 HY戦争勃発
第三章 GMショック
第四章 トヨタ自動車白金プラグ
第五章 ドイツの名車BMWに挑む
第六章 グリーンプラグ発売
第七章 スパークプラグの国際規格
終 章 頂点に上る
あとがき
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