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2025年3月1日より、ホンダコレクションホールで開催中の企画展、「ガレージコレクション CBヒストリー2 『CB750Fへの道』」についてレポートします。(レポート・写真:入江一徳)

2025年3月1日より、ホンダコレクションホールで開催中の企画展、「ガレージコレクション CBヒストリー2 『CB750Fへの道』」についてレポートします。(レポート・写真:入江一徳)

本展示はCB750FOURからCB750F登場までの系譜を辿るというテーマで、750ccモデルだけでなくCBの名を冠した小排気量4気筒モデルや、デイトナ100/200マイルレース、ヨーロッパ耐久選手権といったレースで活躍したレーサーモデルも展示されており、いわば“CBの黄金時代”を築く基礎となった1969年から1979年の10年間にスポットを当てた車両展示になっています。

コレクションホール2階の中央エリアに設えられたコーナーには、1969年のドリームCB750FOURを筆頭に、1970年代を代表するCBの数々がカテゴリー別にブース分けして展示されています。CB750Fへとつながる道筋を展示で描くもので、題して『CB750Fへの道』です。

カテゴリーという意味では、CB750FOURがつくり上げた俗称「ナナハン」という市販大型CBグループ。1971年からスタートした市販小排気量(中型) CBグループ。そして、レースの世界でその潜在的能力を遺憾なく発揮して、その名を世界に轟かせた競技用CBのグループと、3つに分けての展示がなされております。

1969年から1979年というのは、それまで通勤用・運搬用、業務用として位置づけられていた二輪車が、高度経済成長を背景にして、家庭内における新たな価値観としての趣味・嗜好・娯楽といったものを、スポーツバイクというスタイルで浸透させていった時代でもあったかと思います。

中でも「ナナハン」の登場は、国内二輪市場ばかりでなく海外市場にも大きなインパクトとなり、各メーカーも競って製品開発を行い、多様性と同時に高性能化が進んだ時期でした。それだけに二輪史上に残る名車というものが、数多く生み出された時代ではなかったでしょうか。

前述の第一のカテゴリーと位置付けられる市販大型CBグループではドリームCB750FOUR(K0)からEARA、750FOUR-Kを経てDOHC4バルブのCB750K、CB750F。さらにはレースを本格的に志向したCB750Fレーサー。そして、世界レベルの競技用マシンとなったRCB1000やヨシムラ/クラウスCB750レーサーなど当時の名車がずらりと並んでいました。

一方、この展示において特に特徴的なものとして位置づけられるのが市販小排気量(中型) CBグループでした。 ドリームCB750FOURの世界的大ヒットの余勢を駆って開発されたドリームCB500FOUR、小排気量でありながら4気筒4本マフラーと豪華な装備そのままにリリースされたドリームCB350FOUR。

そして、令和の時代にあっても、名車としての呼び声そのままに人気を維持し続け、発売50周年を迎えたドリームCB400FOURと展示されていました。

ここで注目したのはCB350FOUR、CB400FOURの展示方法についてです。特徴のあるエキゾーストパイプの設置状況を見やすくするために、反射鏡をエンジンの直下に配置して、一般の方にも見やすく、かつ、マニアの方たちにとってもそこが見たい部分であり、より工夫された展示であることを特筆しておきたいと思います。

現在、50歳代、60歳代の方々にとってみれば、当時垂涎の車両を目にすることができると同時に、一堂に介して歴史を追うことができるという意味では、貴重な展示であることは間違いありません。

また、若い人たちにとってみても、現代にあっても魅力の尽きることのない二輪黄金時代の車両を知る良い機会となるのではないでしょうか。

CBの一時代の歴史を、展示車両とともに追うことで、現代に通じる新たなCBの魅力を発見できるかもしれません。会期は2025年3月1日(土)~6月29日(日)までです。

(レポート・写真:入江一徳)