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【新刊情報】『エンジンの振動・騒音低減技術』を2025年4月下旬に刊行します。

【新刊情報】『エンジンの振動・騒音低減技術 二輪・四輪・汎用』を2025年4月下旬に刊行します。

このたび弊社では、2025年4月下旬に『エンジンの振動・騒音低減技術 二輪・四輪・汎用』を刊行します。

動力源としてのエンジン開発は、常に燃費改善や排気ガス規制など社会的要求にも対応し、進化してきました。そのエンジン開発には小型化、軽量化、高性能化などの効率性だけでなく、開発過程で発生する振動や騒音などへの対策が必要で、これらは快適性や信頼性に大きな影響を及ぼす技術課題です。

本書のテーマでもある振動・騒音対策技術は、データ解析など地道に積み重ねていくものが多く、その数値などもあまりユーザーに公表されることはありません。しかし、ユーザーはクルマの快適性や高品質を実感でき、高級車の基準を変えさせるほどの重要な技術でもあるのです。日本のエンジン技術者が長年積み上げてきたこれらの振動や騒音の低減技術は、エンジン技術の進化を知るうえで大きな意味を持ちます。

本書は、ヤマハでエンジン開発や振動・騒音対策に長く従事してきた著者の経験をもとに、二輪車を中心として四輪車、汎用エンジンまで幅広い視点でこの振動・騒音克服のための技術について解説しています。エンジンの振動・騒音技術に関して記された書籍は少なく、本書はその技術を知る上で貴重な書籍となっています。本書をお読みいただき二輪車や四輪車の快適性についても理解を深めていただければ幸いです。

グランプリ出版編集部

『エンジンの振動・騒音低減技術 二輪・四輪・汎用』
著者:井坂 義治
仕様:A5判並製/304ページ
定価:4180円(本体価格3800円+税)
ISBN:978-4-87687-428-6

目次

第1章 乗り物エンジンに求められる快適性
1.レクサスが変えた高級車の定義
2.振動・騒音低減技術の進化
第2章 エンジンの振動低減技術
1.振動が大きいのは回転を上げるから
2.慣性力を遠心力で相殺する
3.逆の振動を発生させて振動を打ち消す
4.つりあったクランクで発生する振動
5.つりあって回転するバランサー
6.4気筒エンジンの低振動化は
7.4気筒をもっと低振動にする
8.V型は振動に優れたエンジンだが
9.ラバーマウントすれば振動は良くなる?
10.こうすれば振動は減る!
11.スクーターも新幹線も
12.エンジン低振動化で可能なリジッドマウント
第3章 エンジンの騒音対策技術
1.騒音とは?を理解する
2.排気騒音の規制
3.排気系の概要
4.排気騒音低減の考え方と事例
5.加速走行騒音の規制値
6.吸気系の概要
7.吸気騒音低減の考え方と事例
8.機械騒音の概要
9.機械騒音対策
10.アクティブ騒音制御
第4章 エンジンの信頼性向上と摩擦損失の低減
1.ピストンリングとピストン
2.バルブとバルブシート
3.バルブスプリング設計の変化
4.カム駆動系設計例
5.エンジンベアリング
6.補機の効率化
第5章 特殊エンジンの技術
1.低回転高耐久性ガスエンジンヒートポンプエンジン
2.携帯型エンジン技術
第6章 効率的な問題解決
1.ニーズと魅力的品質
2.発明レベル
3.考え方を真似する
4.技術進化を先取りする

おわりに

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