2025年1月、ホンダウェルカムプラザ青山にて実施されている、ホンダドリームCB400FOURの展示を見学しました。その様子を弊社刊『ホンダドリームCB400FOUR』の著者がお伝えします。(レポート・写真:入江一徳)
■2025年、新年明けましておめでとうございます。今年初めて、ホンダウェルカムプラザ青山に足を運びました。 お目当ては「ホンダドリームCB400FOUR」が展示されているのを見学する為です。2025年新春早々にもてぎのコレクションホールから搬入され、新年初日からVIP通路に堂々の展示が行われていました。
■ウェルカムプラザのあるホンダ本社も今年2025年3月31日を持って休館となり、本社そのものが建て替えられることとなっています。 次にお目にかかるのは5年後の2030年です。 つまり、CB400FOURは建て替えの前に、本社への里帰りを行うと同時に、発売50周年を記念して、多くのファンに対するご愛顧への感謝とご挨拶にやって来たということだと感じました。
■注目していたのが、里帰りを果たしたCB400FOURが、初号機であるかどうかです。 その辺がファンとして大事な点であり、早速確認作業に入りました。何よりの確認事項は「エンジンが408ccであること」、「車体番号がCB400F-1000001であること」、そして「エンジンナンバーがCB400FE-1000001であること」てす。
■VIP通路の石の壁に向かって一番美しい姿の右舷が表を向いて展示してありました。そのアングルであればエンジンナンバーが確認できます。 間違いなくCB400FEに続く「エンジンナンバーは1000001」でした。 エンジンに刻まれた「408cc」も確認できます。 そして、フレームナンバーですが、これを確認しようとすれば左舷側からのアプローチしかありません。 壁に張り付く様に展示してある車両の左舷全体は捕捉できないものの、ハンドルの下に車体番号の打刻されたフレームナンバーがあります。 車両に触らずそっと左舷側に体を寄せて、フラッシュをオンにし狙いを定めてシャッターを押しました。 まさに、そのナンバー「CB400F-1000001」と銘打たれていました。 展示車両は紛れもなく初号機であり、記念すべき里帰りを果たしたようです。
■「お帰りなさい」と思わず口から言葉が出てきました。 2024年4月からコレクションホールに展示されなくなったCB400FOURは、里帰りの日を待っていたのかもしれません。これが本社でお目にかかる最後だと思うと、ファンとして感慨深いものがありますね。ウェルカムプラザ青山の休館まで本日(取材日=1/9)から数えて81日。本社ビルを惜しむのは、社員さんやホンダファンばかりでなく、世に送り出された車両たちもその一人かもしれません。
■本社玄関前のツリーに造作されたカウントダウンの表示が、歴史の重みを数えるかのように見えるのは私だけでしょうか。 ホンダ青山本社とのお別れの年と、CB400FOURの発売50周年がリンクして、その歴史から生み出された申し子たちが、愛好家を代表して感謝の為に里帰りしているように見えてきますね。
■「The Power of Dream」というそのイデオロギーを引き継ぎ、夢の力を信じ、未来の夢に向って駆けていくとしたら、歴史を重ねてたどり着いた今に、お別れをする寂しさというより、どこか晴れやかなものになっていくような気がします。
※ホンダウェルカムプラザの展示車両は、適宜入れ替えが行われます。上記展示の見学をご検討の際は、最新の展示情報をご確認のうえお出かけください。
■ホンダウエルカムプラザ青山
https://global.honda/jp/welcome-plaza/