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第27回 カフェカブミーティング in 青山が開催されました。その様子をお伝えします。(レポート・写真:入江一徳、編集部)

第27回 カフェカブミーティング in 青山が開催されました。その様子をお伝えします。(レポート・写真:入江一徳、編集部)

イベント名:第27回カフェカブミーティング in 青山
日時:2024年10月19日(土)、20日(日) 10:00~16:00
場所:Honda 青山ビル「Honda ウエルカムプラザ青山」
テーマ:カブユーザー同士の交流とホンダ二輪文化の発信をテーマにして、本田宗一郎が青山本社を「プラザ」として位置づけた象徴的場所で、開催される歴史あるイベント

■イベント概要
1997年から開催されてきたこのミーティングも今回で27回を数えるが、2025年春、青山本社ビル建て替えが発表されておりここで開催されるのは今回が最後。この場所でスーパーカブ(カブ)の面白さ、カブの魅力を知ったというユーザーは想像以上に多いかもしれない。なぜなら、エントリーされたカブの多彩な変身ぶりには、他の車種では見られない多くのバリエーションがあるからである。来場者へのインタビューでは「底知れない不思議なバイク」という感想をお聞きした。つまりは「無限の魅力を持つバイク」というようにも解釈することができるのである。その意味ではカブユーザーをはじめとするバイクファンにとっては大事なイベントになっていると感じた。本社の周りにびっしりと集結したカブたちがいかにも誇らしげである。カブの歴史をひもとくトークショーも大盛況であった。

■コンテスト

左:10月19日(土曜日)人気投票1位
右:10月20日(日曜日)人気投票1位

参加募集形式:抽選方式にて選出 選出台数 各日ともに原則250台がエントリー(実参加台数は1日目210台、2日目225台)。
コンテスト形式:当日の人気投票において6位から1位が選ばれる。その他にもゲスト賞や、最年長賞、最年少賞、事務局賞、各スポンサー賞が決定する。
各賞の結果:
10月19日(土曜日、1日目)の人気投票1位:エントリーNo.102(日研工業製 カブF型搭載のカブスター)、特徴としてクラシックな造りに拘り、全体のカラーリングが暗緑色ということもありゼロ戦をイメージしているようにも見えた。(筆者感想)
10月20日(日曜日、2日目)の人気投票1位:エントリーNo.428(ジョルカブ)、特徴としてアルミ板を叩き出しで成形。ご本人のお話によると日本の伝統的技術の結晶であるとの解説であった。

■2階書籍コーナー

2階には書籍コーナーが開設され「スーパーカブ」に関するありとあらゆる書籍が展示され、今ではなかなか手に入れることのできない珍しい書籍を自由に閲覧できることから、数多くの方が思い思いに語らいながら談笑されていた。また、カブの大家である元本田技研工業広報の高山正之さんによる解説も加わって、周りの来場者も一緒に聞き入る場面が多々散見された。

■Honda青山ビル模型展示

2階受付にはHonda青山ビルのステンレス製の模型キットが展示されていた。本田宗一郎氏の肝いりで、外窓のガラスが地震等で落下しないように設計されたというこの本社ビルも、1985年8月竣工して今年で38年。2025年春には解体が始まり、2030年に新たな本社ビルが竣工することになっている。この模型は試作ではあるものの、記念として販売も計画されているようである。

■カフェカブミーティングの今後について

Honda青山ビルの建て替えに伴ってカフェカブミーティングについては、一応の区切りを迎えることとなる。いくつかのインタビューでユーザーから異口同音に聞こえてきたのは、「再び開催してほしい」という声であった。今後のことについてはすべてが未定であるとのことではあるが、本社の建て替えが象徴するものが新しい時代の幕開けだとしても、ホンダイズムの根幹が徹底した顧客志向にあるとすれば、形はどうであれファンの集うイベントが、何らかの形で行われることを期待してしまうのは私だけではないと思った。