増補二訂版 車両運動性能とシャシーメカニズム
本体3800円+税
A5判/376頁/978-4-87687-418-7/2024年7月発売
大手自動車メーカーで、一貫して「走る」「曲がる」「止まる」走行性能の向上に貢献してきた著者が綴る、シャシーメカニズムの解説書。平易な文章と多数の図版で、人間が“意のままに操れる”高性能で安全な車を実現させるためのサスペンションやステアリング、ブレーキなどのシステムの基本、目指すべき方向性などが理解できる。1994年の初版刊行以来、この分野の入門書として技術者のみならず広く読みつがれ、その後、近年飛躍的に進歩した電子制御技術など最新の技術・機構を加筆した増補二訂版とした、ロングセラーの新装版。
※本書は『増補二訂版 車両運動性能とシャシーメカニズム』(2020年2月22日発行)の内容の再確認を実施し、カバーデザインの一部を変更して刊行する新装版です。
目次
はじめに
第1章 シャシー性能の基本
1-1.シャシーの構成と機能
1-2.高いシャシー性能とは
第2章 シャシー運動性能とタイヤ性能
2-1.コーナリングの力学
2-2.操縦安定性とサスペンション性能
2-3.タイヤのコーナリング性能
2-4.駆動形式と運動性能
2-5.走行性能を最適化する前後バランス
第3章 サスペンションの機能とメカニズム
3-1.サスペンションの基本機能と一般的構造
3-2.サスペンションジオメトリーとタイヤ姿勢
3-3.サスペンションコンプライアンス
3-4.スタビリティとサスペンション特性
3-5.車両姿勢コントロール
3-6.操舵機能とフロントサスペンション
3-7.サスペンション特性のまとめ
3-8.サスペンション設計の実際
第4章 各種サスペンションのメカニズムと特徴
4-1.サスペンションの技術動向
4-2.フロントサスペンション
4-3.小型FF車リヤサスペンション
4-4.FR車のリヤサスペンション
4-5.サスペンション形式と性能
第5章 サスペンションチューニングパーツの構造と特性
5-1.スプリングの機能と構造
5-2.ショックアブソーバーの機能と構造
5-3.ゴムブッシュの構造と特性
5-4.チューニングパーツ特性設計の概要
第6章 ブレーキ、ステアリングおよびLSD
6-1.ブレーキの基本メカニズムと構造
6-2 .パワーステアリングシステム
6-3.LSD(差動制限機構付ディファレンシャルギヤ)
第7章 シャシー制御技術
7-1.シャシー制御技術が創りだす性能
7-2.サスペンション制御
7-3.操舵力、操舵角制御
7-4.制動力制御
7-5.駆動力制御
第8章 高性能シャシーの開発
8-1.シャシーの高性能化とは
8-2.シャシー性能はどのように開発されるか?
8-3.最後は人が決める──シャシーチューニングと開発ドライバー
8-4.将来の方向性
参考文献
索引