クルマのメカニズム

低燃費のための タイヤの基礎知識

著 者:馬庭孝司

本体2,800円+税

A5判/248頁/978-4-87687-395-1/2022年5月発売

話題の「低燃費タイヤ」はどのような仕組みでできているのか? タイヤの専門家が
その基本から技術変遷も踏まえて丁寧に解説! タイヤ選びの参考にもなる書!

唯一、路面と接する自動車部品として重要な役割をもつタイヤは走行性能のみならず、近年、進化が著しい「低燃費タイヤ」の普及によって環境にも大きく寄与している。本書では、低燃費化の肝としてよく耳にする「転がり抵抗」の説明をはじめ、タイヤの進化の過程も含めて詳細に解説。

目 次

はじめに

第1章 ゴム産業の始まり
1.タイヤとゴム
2.天然ゴムの発見
3.ゴム文化を育んだ文明
4.新大陸からの珍品
5.初期のゴム製品
6.イギリスの産業革命
7.ゴム産業の始まり
8.加硫の発明
9.ゴム製品の多様化
〇コラム 車輪の始まり

第2章 空気入りタイヤの誕生
1.馬車のサスペンション
2.交通革命の進展
3.空気入りタイヤの発明
4.エアリアルホイールの性能
5.自転車の登場
6.ワイヤースポークの働き
7.安全型自転車の誕生
8.ソリッドタイヤとクッションタイヤ
9.空気入りタイヤの実用化
10.ダブルチューブタイヤとシングルチューブタイヤ
〇タイヤの歴史年表 1
〇コラム イギリスのタイヤ関係主要都市

第3章 乗用車用タイヤの変遷
1.自動車用タイヤの始まり
2.グレートレースのミシュラン兄弟
3.ステアリングとディファレンシャル
4.初期の乗用車用タイヤ
5.カーカスの構成
6.天然ゴムと合成ゴムの生産
7.タイヤ材料の進化
8.日本におけるタイヤ産業の始まり
9.タイヤの形状と空気圧の変遷
10.バイアスからラジアルへ
11.アメリカ生まれのタイヤ
12.ラジアルタイヤの進化
13.日本における偏平タイヤの普及
14.高性能タイヤの進化
15.冬用タイヤの変遷
〇タイヤの歴史年表 2
〇コラム トヨタ2000GTのタイヤ

第4章 タイヤの種類と構造
1.タイヤの構造と各部分の働き
2.タイヤの規格とサイズ表示の変遷
3.サイドウォールの表示
4.乗用車用タイヤの種類
〇コラム タイヤ関係単位換算表

第5章 タイヤ用ゴムの成り立ち
1.ゴムの特徴と分子構造
2.エントロピー弾性とヒステリシスロス
3.タイヤ用原料ゴム
4.天然ゴムの特徴
5.スチレンブタジエンゴムの特徴
6.ゴムの補強剤
7.ゴムの配合技術
8.タイヤ各部のゴム
9.ゴム製品の加工技術
〇コラム 廃タイヤのリサイクル

第6章 タイヤの転がり抵抗
1.クルマの走行抵抗
2.タイヤ/路面間の摩擦
3.転がりと摩擦の実験
4.純粋転がり抵抗
5.純粋転がり抵抗の低減
6.空気入りタイヤの転がり抵抗
7.高速走行時の転がり抵抗
8.接地摩擦によるエネルギーロス
9.コーナリング時の転がり抵抗
10.転がり抵抗のまとめ
〇コラム ゴムの粘弾性

第7章 タイヤと路面の摩擦
1.タイヤの静摩擦と動摩擦
2.タイヤのすべり摩擦
3.各種路面のすべり摩擦係数
4.ハイドロプレーニング現象
5.濡れた路面でのグリップ
6.タイヤの摩耗限度表示
7.トレッドゴムの摩耗
8.スタッドレスタイヤの特性
9.氷雪路のすべり摩擦
10.スタッドレスタイヤの通年使用
11.タイヤ道路騒音
12.様々なアスファルト舗装
〇コラム 騒音の大きさを表すデシベル(㏈)

第8章 低燃費タイヤの特性
1.低燃費タイヤ開発の始まり
2.タイヤの構造・形状と転がり抵抗
3.転がり抵抗とウエットグリップ
4.化学変性S-SBRによる低燃費化
5.カーボンブラック配合低燃費タイヤ
6.シリカ配合低燃費タイヤ
7.低燃費タイヤのラベリング制度
8.環境・安全を目指す低燃費タイヤ
〇コラム タイヤの成長と有効数字

第9章 様々なタイヤ 191
1.超偏平タイヤ
2.モータースポーツ用タイヤ
3.スペアタイヤ
4.空気圧低下警報装置
5.ランフラットタイヤ
6.ランフラットタイヤ(続)
7.CASEとタイヤ
〇コラム エアレスタイヤ

第10章 タイヤと空気圧
1.タイヤの“支える”働き
2.タイヤの性能と空気圧
3.タイヤの空気圧低下
4.空気圧の点検
5.タイヤのメンテナンスは販売店で
6.一人ひとりの省資源

おわりに
注記・参考文献
タイヤ技術関係書籍(発行順)
索引