クルマの歴史

マツダ・ロータリーエンジンの歴史

GP企画センター編

本体2,000円+税

A5判/237頁/978-4-87687-353-1/2017年11月発売

1967年、マツダがコスモスポーツに搭載し、世界で唯一乗用車での実用化と量産に成功したロータリーエンジン。本書では、1960年代から2003年のRENESISに至るまで、マツダの技術陣によるロータリーエンジン開発への挑戦の歴史とロータリーエンジンのメカニズムを、多数の写真・図版とともに紹介する。歴代ロータリーエンジン搭載車やレース活動もあわせて掲載。

【目次】
第1章 ロータリーエンジンとマツダとの関係
 1-1.マツダとロータリーエンジンとの結びつき
 1-2.マツダの成長を支えたロータリーエンジン
 1-3.追い風が突然の逆風に
第2章 ロータリーエンジンの特徴と構造
 2-1.バンケル技師による新エンジンの発明
 2-2.ロータリーエンジンの主要構成部品
第3章 ロータリーエンジンの実用化に向けての苦闘
 3-1.バンケル型ロータリーエンジンの誕生
 3-2.東洋工業によるライセンスの取得
 3-3.東洋工業による実用化に向けての技術的挑戦
第4章市販開始からの動きと生産体制の整備
 4-1.続々と登場するマツダ・ロータリー車
 4-2.ロータリーエンジンの製造技術の確立
 4-3.ロータリーエンジンの計測技術
第5章 1970年代からの技術的進化をたどる
 5-1.排気問題の浮上
 5-2.オイルショックによる燃費問題の表面化
 5-3.新しいロータリーエンジンの時代の訪れ
 5-4.ロータリーターボエンジンの登場
 5-5.3ローター・ロータリーエンジンの登場
 5-6.排気サイドポート式採用の新エンジンの登場
第6章 マツダ・ロータリーエンジン車の系譜
 宇宙をイメージした先兵・コスモスポーツ
 量産開始・ファミリアロータリークーペ
 優雅に登場・ルーチェロータリー
 高性能で流麗・カペラロータリー
 スポーツキットを用意・サバンナロータリー
 1970年代のロータリーエンジン搭載車
 危機感のなかで新しい挑戦・初代サバンナRX-7
 スポーツカーらしさの追求・2代目サバンナRX-7
マツダ・ロータリーエンジンの歴史
 さらにスポーツ性を高めた3代目RX-7
 1980年代初めに登場したコスモ/ルーチェ
 贅沢なロータリー車・ユーノスコスモ
 新しいスポーツカーの提案・マツダRX-8
第7章 ロータリー車のレース活動とエンジン開発
 7-1.ロータリーエンジンとモータースポーツ
 7-2.サバンナRX-7のレース活動
 7-3.ルマン24時間レースへの挑戦・その1
 7-4.ルマン24時間レースへの挑戦・その2
 7-5.ルマン24時間レース最後の挑戦