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東京オートサロン2016(その3:フォルクスワーゲンとホンダ)

東京オートサロン2016 のフォルクスワーゲン・ブースと、ホンダ・ブースで、目に留まったところを拾ってみました。


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今回フォルクスワーゲンが初めて出展しました。オートサロンにふさわしいのは、VWブランドの2大スポーツ系列というべき「GTI」と「R」です。プレス向けプレゼンテーションでは限定生産のゴルフGTIクラブスポーツについても紹介していましたが、本国でも導入直後ということで実車がなかったのは残念でした。そのほかプラグインハイブリッドのGTEも、走りの楽しさを強調したクルマということで展示されていました。
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興味深かったのはブースの展示のデザイン。ブースの正面のステージが五角形の赤いグリルパターンでデザインされているのは、GTIのグリルのデザインテーマで、これはドイツ本国のGTI関連イベントでも同じような舞台装置が使われています。いっぽうブース全体を金網で囲ったのは日本で独自にGTIなどの世界観を表現して制作したものだそうです。さまざまなプレートが掲げられ、欧米のアクション映画などで出てくる立ち入り禁止危険地域のような感じの演出でした。

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ホンダの純正アクセサリーを制作する、ホンダアクセスのブランド、モデューロからの参考出品としてS660のルーフキャリアが展示されていました。スポイラーのような形状の台座にバッグを2個ほど積むことができ、この上にカバーをかけて荷物を固定します。荷物が積めないことがS660の勲章(?)となっているわけですが、やはり2名乗車では旅行用荷物が積めないのはクルマとしては大きな制約となります。この姿はなんとなく江戸時代の飛脚かなにかのようですが、走っているのを見かけたら思わず応援したくなるような佇まいです。


(レポート・写真:武田 隆)

リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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