2015年8月27日、メルセデス・ベンツ日本からクリーンディーゼルハイブリッドモデルのS300hが発売されました。その概要をお伝えします。
■日本初のクリーンディーゼルハイブリッド
S300hは、日本で初めてクリーンディーゼルエンジンを搭載したハイブリッドモデルになります。メルセデス・ベンツは2006年8月に日本初のクリーンディーゼルモデルとしてE320CDIを発売し、その後、クリーンディーゼル搭載モデルを拡充してきました。今後新たに、メルセデス各車の車名は、ハイブリッドモデルが「h」、プラグインハイブリッドモデルが「e」で表されることになります。
■セグメント1位の燃費
S300hのパワーユニットは、エンジンが2.2リッター直列4気筒BlueTECエンジンで、最高出力は204ps/150kW、最大トルクは500Nm、これに組み合わされる電気モーターは同27ps/20kW、250Nmを発し、ユニットとしては最新のV8エンジンと同等のトルクを実現しています。そのいっぽうJC08モード燃費は20.7km/リッターで、メルセデスの発表によるとセグメントで1位になります。
■「インテリジェントドライブ」を装備
S300hは、発進時にはモーターのみで駆動し、中・高速巡航時にも場合によってはエンジンを停止、高効率であるうえ、ベースのSクラスならではの高い静粛性が実現されています。そのほか車両の周囲に設置されたカメラやレーダーを活かして、アクセル、ブレーキ、ステアリングを状況によって自動アシストする「インテリジェントドライブ」を装備するなど、高い安全性と快適性を備えています。
■1,540kmを無給油で走破
ラインナップは、S300hのほか、装備を充実させたS300hエクスクルーシブ、ロングホイールベースのS300hロングの3モデルが用意され、希望小売価格(消費税込)はそれぞれ998万円、1270万円、1340万円。今回の導入により、Sクラスのセダンでロングホイールベースでないモデルは、すべてハイブリッドになりました。S300hの導入にあたって、発売前に「ディーゼルハイブリッド 1,540kmチャレンジ」が行われ、鹿児島県・佐多岬から東京・六本木までを途中給油なしでの走破に成功、その模様はTVCMで放映されます。