『モータースポーツのためのチューニング入門』は、2006年刊の同タイトルの自著の新訂版となります。チューニングの基本は、昔も今も同じです。ただ、モータースポーツを考えた場合には、「速く走る」という大前提があり、そのための優先順位があります。もちろん安全性や合法性の問題も考慮しなればなりません。今回は、その基本を踏まえながら、主にエンジンコントロールユニット(ECU)やタイヤの知識の部分を時代に合わせて書き直しました。
クルマのチューニングをDIYで行なえば、コストを抑えることも可能ですが、自分の知識や技術を越えた部分に手を出してしまうと、かえって非効率となる場合もあります。
本書はそういった難易度を考慮して、専門家に任せる部分とDIYでできる部分を分けることも心がけています。モータースポーツをするしないに関わらず、クルマの構造に興味のある方に手にとって頂ければと思っています。
飯嶋洋治