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ダイハツ・ミラe:S(イース)、試乗レポート

 2011年9月20日に発売されて以来、エコノミーとエコロジーを両立した第3のエコカーとして注目を浴びているミライースの試乗レポートをお届けします(千葉県幕張メッセ周辺)。

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低価格・低燃費・扱いやすさなどといった、軽自動車としての本質が追求されたミライース。シンプルかつクリーンなエクステリアデザインも好感が持て、燃費性能に寄与する空力性能も優れています。


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エクステリア同様にシンプルかつクリーンなイメージが演出されたインテリア。運転のしやすさが確保された、視界の広さも特徴です。

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自発光式デジタルメーターには、エコドライブアシストディスプレイやマルチインフォメーションディスプレイなど、誰もが簡単にエコドライブができるような機能が満載されています。


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155/65R14サイズの低燃費タイヤが、全グレードに標準装備されています。


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以前から採用されていた数々のテクノロジーをブラッシュアップすることで、燃焼効率の向上とエネルギーロスの低減を徹底的に追求したというパワートレインが搭載されています。


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エンジンの圧縮比を11.3に向上させるために改良された、燃焼室まわり。ロングノズルタイプのインジェクター、ロングリーチタイプのイリジウム点火プラグ、タンブル流の発生をより高めるシリンダーヘッドなどのテクノロジーが採用されています。


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独自のイオン電流燃焼制御システムによってポンピングロスを低減するi-EGRシステム。


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細部の見直しや軽量化を推進することで、動力伝達効率を向上させたCVT。


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高張力鋼板を効率よく配置することで、シェルボディ単体で約30kgの軽量化に成功しています。


最廉価グレードで79.5万円、JC08モードでリッター30?を実現し、第3のエコカーと銘打たれデビューしたミライース。
内外装はシンプルかつクリーンで、いやみのない印象。最上級グレードでもリアシートのヘッドレストが装着されないことなどを除けば、必要十分以上と感じました。
走り出すと、車両が軽量化されたこともあり、加速感やハンドリングなどに軽快さが感じられ、背伸びをしない軽自動車本来の乗り味に回帰したという印象を受けました。やや角度のきついコーナーなどでは、リアの剛性感が乏しいと感じられることもありましたが、155/65R14タイヤのおかげでグリップ自体は確保されていると思います。
ガソリン車としては国産車初の車両停車前のアイドリングストップ機能(7km/h以下でエンジン停止)も、慣れてしまえば違和感はないでしょう。
全タイヤの空気圧が260kPaに設定されるなど、低燃費に特化した印象も感じられるミライースですが、ダイハツが考える今後の軽自動車の指針を現実化した一台といえるのではないでしょうか。

(レポート・写真:小堀 和則)

リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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