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UDトラックス、中型クラスのコンドルをフルモデルチェンジ!

ボルボグループ傘下のUDトラックス(旧・日産ディーゼル工業)は、4トンクラスのコンドルMKと5〜6トンクラスのコンドルLKをフルモデルチェンジして発売しました。(7月11日・UDトラックス本社)

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同社の大型トラック「Quon(クオン)」と同様のデザインアイデンティティが受け継がれたというエクステリアは、クリーンで洗練されたイメージと優れた空力性能が実現されています。上が4トンクラスのMK型、下が5トンクラスのLK型。


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キャブ自体の全幅を14mm広げることで、室内空間が大幅に拡大されたキャビン。ピラー断面の縮小やセンターサッシュレスなどで、良好な前方視界を確保。新デザインのコンビメーターや「SAFES CABIN(セイフィスキャビン)」と呼ばれる高剛性キャビン&安全装備も採用されています。


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4トンクラスのMK型と5トンクラスのLK型に搭載されるGH5TA型ディーゼルエンジン(6トンクラスのLK型はGH7TA型を搭載)。UDトラックスが社運をかけて開発した新型エンジンで、FLENDS(フレンズ)と呼ばれる独自の排出ガス浄化システムを採用。全車で平成27年度重量車燃費基準を達成、平成22年排出ガス規制に適合させるとともに、出力アップが図られています。


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FLENDSを構成する尿素SCRシステムは、UDトラックスが世界に先駆けて実用化に成功したテクノロジー。NOxを低減させる尿素SCR触媒とPMを低減させるUDPC(UDパティキュレートクリーニング)を最適配置し、一体型マフラーにすることで、スペース効率や高い整備性を実現しています。


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2000Barという超高圧噴射を実現した新型コモンレールシステム(上)と燃焼温度を下げる大型EGR(下)を採用。これもFLENDSを構成する重要な技術です。


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尿素SCRシステムに欠かせない「AdBlue(アドブルー)」の充填口。全国各地のトラックステーションやUDトラックスのサービス拠点などで給水可能です。


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純正のエンジンオイル、オイルエレメント、LLCなどを使用することで、業界トップレベルの交換インターバルを実現しています。


新型コンドルは、新しいキャブデザインから運送会社の新たな経営サポートまでを網羅したフルモデルチェンジが実施されました。なかでも新開発のGHエンジンシリーズはすべてUDトラックス製で、ボルボグループ内での存在感をアピールするにふさわしいエンジンに仕上げられています。


(レポート・写真:小堀 和則)

リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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