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日野デュトロ/トヨタ・ダイナ&トヨエースがフルモデルチェンジ

日本を代表する小型トラックである日野デュトロ/トヨタ・ダイナ&トヨエースシリーズが、12年ぶりのフルモデルチェンジを受け、7月2日から販売されます。※写真はすべてトヨタ・ダイナ(6月15日)。

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トヨタ・ダイナワイドキャブ・ロングデッキ・フルジャストロー・2t積ディーゼルハイブリッド車。トラックとは思えないほどのクリーンなイメージが演出されています。

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エアコンルーバーなどにメッキパーツを採用するなど、より乗用車ライクに一新されたインテリア。断面を極限まで細くしたワイドビューピラーや、車両側方の視界を向上させる2面鏡式ミラーが標準装備され、死角を極力なくした視界が実現されています。


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注目の新型ハイブリッドシステムには、様々な最新技術が採用されています。なかでも、商用車では世界初となるアトキンソンサイクルのディーゼルエンジン、エンジンとモーターの間にクラッチを配置、主要コンポーネントの新規開発&制御の見直し、ハイブリッド車専用の2ペダル方式5速AMTの"プロシフトV"などは、1991年にハイブリッド商用車を開発した日野自動車ならではの技術といえるでしょう。なお、ハイブリッド用バッテリーは、ニッケル水素タイプです。

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ハイブリッド車には、電気エネルギーの様子が一目でわかる専用メーターが装備されています。

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アドブルーなどの尿素水を使うことなく、ポスト新長期排出ガス規制をクリアした日野自動車独自の技術「AIR LOOP(エアループ)=新型DPR(Diesel Prticulate active Reduction system)」が採用されています。

これまで日野デュトロは、トヨタ自動車と共同で開発、日野自動車の羽村工場で生産し、トヨタ・ダイナ/トヨエースの名でも販売されてきました。今回、フルモデルチェンジされた新型は、トヨタグループの商用車専門メーカーに位置づけられる日野自動車が主体となって、グローバルに展開することを目標に開発され、トヨタ自動車には完全OEMモデルとして提供されます。また、小型トラックとしては初となるVSC(横滑り防止装置)が採用されるなど、安全装備も充実しています。
なお、東日本大震災の支援車両として、岩手・宮城・福島の3県自治体に日野デュトロハイブリッド50台が提供されます。


(レポート・小堀 和則)

リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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