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プジョー508シリーズが日本市場へ導入

 プジョー・シトロエン・ジャポンは、プジョーブランドのフラッグシップモデルである508&508SW の日本市場導入を発表しました。7月11日から全国のプジョー正規販売店網「プジョー・ディーラー・ネットワーク」で販売されます。(6月9日)

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ブランド創業200周年にあたる昨年に発表されたコンセプトカー「SR1」を彷彿とさせるエクステリア。ひとつの塊から削り出されたような面構成、ロングノーズが生み出す疾走感、均整のとれたプロポーション、小さめのグリルが浮き上がって見えるフローティンググリルなどのデザインアイデンティティを具体化。さらにボディパネル間の段差やギャップが小さくされ、全体の一体感や力強さなどが表現されています。ボディサイズは、セダンが全長4790mm×全幅1455mm×全高1455mm、SWが全長4815mm×全幅1855mm×全高1505mm。先代モデルのプジョー407に対して大きくなっているにもかかわらず、セダンで40kg、SWで70kg軽量化されている点にも注目です。


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上級機種の「グリフ」に標準装備されているスタイリッシュなキセノンヘッドライト。自動光軸調整機能とヘッドライトウォッシャーが装備され、コーナーリング時に照射角度を自由に変えるディレクショナル機能も備えています。


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スポーティかつエレガントなインテリアは、拡大されたボディサイズにともなって、ヘッドクリアランス、ニースペース、ショルダー部とも余裕あるスペースを確保。また、プジョーのフラッグシップモデルにふさわしい高いNVH性能が実現されています。


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エンジンは、従来の3&2.2リッターといった排気量から大幅なダウンサイジングが実施された1.6リッター直噴ツインスクロールターボエンジンを搭載。最高出力115kW/6000rpm、240Nm/1400-3500rpmを発揮し、街中から高速クルージングまでに対応。優れたエミッション性能も兼ね備えています。


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組み合わされるトランスミッションは、電子制御式6速オートマチック。スムーズな変速やさらなる低燃費走行を実現するなど、508用にチューニングが施されています。


プジョーのフラッグシップモデルとして日本に導入された508シリーズ。強烈な個性を放っていた先代モデルの407シリーズから落ち着いたデザインに変更され、より親しみやすいモデルになったのではないでしょうか。

価格(税込み)は、3,740,000〜4,370,000円となっています。

(レポート:小堀 和則)

リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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