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VWの新型パサートが日本市場に導入

フォルクスワーゲングループジャパン株式会社(VGJ)は、同社の上級モデルである「パサート/パサートヴァリアント」をフルモデルチェンジしました。(5月19日・品川インターシティホール)

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フロントマスクに4本のラテラルバーやVWマークを採用することで、明快さやステイタス感を表現した新型パサートとVGJ社長のゲラシモス・ドリザス氏。全長4785mm×全幅1820mm×全高1490mm、ホイールベースは2710mmとなっています。


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ワゴンボディのパサートヴァリアントは、ルーフレールが標準装備されることで、セダンに比べて全高が40mm高くなっています。ラゲッジスペースの容量は、5人乗車時で603L、最大で1731Lを確保しています。


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シートやセンターコンソール、ドアトリムなどが一新されたインテリア。中央のアルミプレートに配置されたアナログ時計やクローム調のアクセントなどで、若々しさと高級感を両立しています。


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搭載されるエンジンは、ゴルフなどで好評を得ている1.4リッターTSIシングルチャージャーのCAX型。最高出力90kW/5000rpm、最大トルク200Nm/1500-4000rpmの性能をトランスミッションの7速DSGが最大限に引き出します。また、アイドリングストップ機構の「Start/Stopシステム」やエネルギー回生システムを採用することで、10・15モード燃費で18.4km/Lという優れた環境性能を実現。フォルクスワーゲン独自の最新環境技術を表す「BlueMotion Technology」のエンブレムが与えられています。


1973年にフォルクスワーゲン初のFF車としてデビューして以来、全世界で1500万台以上の累積生産台数を誇るパサート。日本でも1984年から90年まで日産自動車によってサンタナとして生産され、5代目モデルには革新的なW型8気筒エンジン搭載モデルもありました。今回の7代目モデルには、「BlueMotion Technology」はもちろん、運転操作から疲労を検知してドライバーに警告する「ドライバー疲労検知システム」が、全車に標準装備されています。

価格(税込み)は、3,240,000から3,960,000円となっていますが、約15.5から17.8万円のエコカー減税が受けられます。なお、発売は5月30日からです。

(レポート・写真:小堀 和則)

リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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