1994年に創設されて以来、電気自動車(EV)などのエコカーの普及に貢献してきた日本EVクラブは、EVの基礎から応用、ビジネスチャンス、エンジン車からの改造方法までを学習できる第1回EV講習会を開催しました(4月9日・世田谷文化生活情報センター 生活工房ワークショップA)。
日本EVクラブ代表で今回の講師でもある舘内 端氏は、初めに原発とEVの関連性について語られ、原発ありきのEVではないことを強調。そのあと、EVの歴史や種類などの基礎知識、EVの基礎構造、EVを活用したビジネスモデルなどについて講演されました。
エンジン車をEVに改造するコンバージョンについての講演を担当した日本EVクラブ技術委員の薄井武信氏。パーツ選びから改造の手順、改造車検の受け方までのノウハウが説明されました。
ブラシレスDCモーターの組み立て実演では、ホンダIMAシステムに使われているハイブリッド用モーターを使用。わずかな時間で簡単に組み上げられていました。
1899年に世界で初めて時速100kmを達成したというジャメコンタント号をモチーフに製作されたマイクロEV。リア・ツインモーターやリチウムイオンバッテリーなどが採用されています。今後、企業や学校の教材用として販売される予定です。
日本EVクラブが培ってきた16年間の実績がすべて投入されたというだけあり、基礎から実際の具体例までがくわしく説明されていました。特に教材として配られるEVスーパーハンドブック2011(日本EVクラブ編/舘内端監修/JAF MATE社発行 A4版304Pオールカラー 定価24,150円)は必読の一冊といえるでしょう。今後、5月21日に名古屋で、6月13日に大阪で開催される予定です。詳しくは日本EVクラブのwebページ(http://www.jevc.gr.jp/)にアクセスしてください。
(レポート・写真:小堀 和則)