本体4000円+税
A5判/304頁/978-4-87687-342-5/2015年11月発売
若手エンジニアや学生に向け独自の設計・開発力を習得する技術を徹底解説!
ガソリンエンジンは実用性の高さから、当面、その地位は揺るがないと考えられる。本書では、メーカーのエンジン設計者として30機種を越える新型エンジンを開発した著者が、基本設計に的を絞り、実践的な思考手法を詳細に説明する類書のない書籍。プロを目指すエンジニア待望の書。
【主な内容】
序
第1章 緒論
1. 1 設計者の苦悩
1. 2 寸法効果(Scale Effect)
1. 2. 1 エンジンの比例則
1. 2. 2 気筒数・ストローク/ボア比と出力の関係
1. 2. 3. エンジンの代表寸法と重量の関係
1. 2. 4 摩擦損失
1. 2. 5 熱負荷
1. 3 気筒サイズと圧縮比
1. 3. 1 ノッキング
1. 3. 2 圧縮終りの給気温度
1. 3. 3 気筒サイズと燃焼室S /V 比
1. 3. 4 有効圧縮比ε0
第2章 諸元値と出力
2. 1 最高出力
2. 1. 1 吸気弁開口時間面積
2. 1. 2 最高出力と回転速度
2. 1. 3 気筒諸元D ×S の決定
第3章 気筒数・気筒配列と釣合
3. 1 ピストン・クランク機構の不釣合
3. 2 単気筒エンジンの釣合
3. 3 釣合の条件
3. 4 直列4気筒エンジンの釣合
3. 4. 1 直列4気筒エンジンのロールモーメント
3. 4. 2 直列4気筒エンジンの2次不平衡の釣合わせ方
3. 5 V型6気筒エンジンの釣合
3. 5. 1 V型6気筒エンジンにおけるV角度と釣合
3. 5. 2 60°V型6気筒エンジンのクランクスロー配列
3. 5. 3 60°V型6気筒エンジンの釣合
3. 6 オフセットクランクエンジンの釣合
3. 6. 1 オフセットクランクエンジン
3. 6. 2 直列4気筒オフセットクランクエンジンの不平衡
3. 6. 3 狭角V型6気筒オフセットクランクエンジンの不平衡
3. 6. 4 ピストンピンオフセット
第4章 エンジン各部
4. 1 主運動部(Main moving parts)
4. 1. 1 クランクシャフト
4. 1. 2 コンロッド(Connecting rod:連結桿・連接棒)
4. 1. 3 ピストン(Piston with Pin & Ring)
4. 1. 4 フライホイール(Flywheel)
4. 2 動弁機構(Valve gear)
4. 2. 1 動弁機構設計の目標値
4. 2. 2 計算に用いる単位
4. 2. 3 カムの諸特性とフォロワ有効径
4. 2. 4 弁揚程曲線の設定
4. 2. 5 揺動型フォロワにおけるカムプロフィル
4. 2. 6 弁、リテーナ、コッタ、弁座
4. 2. 7 バルブスプリング
4. 2. 8 カム軸駆動機構
4. 3 シリンダブロック(Cylinder block)
4. 3. 1 シリンダ部
4. 3. 2 ウォータージャケット
4. 3. 3 軸受および軸受函
4. 3. 4 構造体としてのシリンダブロック
4. 4 シリンダヘッド(Cylinder head)
4. 4. 1 燃焼室
4. 4. 2 吸気ポート
4. 4. 3 排気ポート
4. 4. 4 構造体としてのシリンダヘッド
4. 5 給気系(Induction system)
4. 5. 1 慣性効果と共鳴効果
4. 5. 2 気筒分配
4. 6 排気系(Exhaust system
4. 6. 1 排気ガス温度の維持
4. 6. 2 熱膨張への対応
4. 6. 3 同調形集合排気管
4. 7 潤滑系(Lubrication system)
4. 7. 1 油圧特性
4. 7. 2 オイルポンプ
4. 7. 3 空気混入(Oil aeration)
4. 8 換気装置(Crankcase ventilatoin sys. or Breathing sys.)
4. 8. 1 直列4気筒特有の換気装置
4. 8. 2 オイルセパレータ
4. 9 冷却系(Cooling system)
4. 9. 1 冷却システム
4. 9. 2 ウォーターポンプ
第5章 締結
5. 1 締結の原理
5. 1. 1 軸力と摩擦
5. 1. 2 角度法
5. 1. 3 塑性域締付法
5. 1. 4 ねじの強度
5. 2 座金(Washer)
5. 3 ねじの緩み
5. 4 主要ボルトの設計
5. 4. 1 シリンダヘッドボルトの設計
5. 4. 2 メイベアリングキャップボルトの設計
5. 4. 3 コンロッドボルトの設計
5. 4. 4 プーリーボルトの設計
5. 4. 5 フライホイールボルトの設計
5. 4. 6 カムスプロケットボルトの設計
第6章 鋼材の硬さと強さ
6. 1 硬さと強さ
6. 2 ブリネル硬さ試験法(JIS B7772)
6. 3 炭素鋼の硬さとC%
6. 4 鋼材の硬さと降伏点
【お知らせ】本書のP57の下図に誤りがありました。正しくはこちらになります。訂正してお詫び申し上げます。